【オールデン Vチップ #54321】時間をかけて一緒に成長する靴

靴が好きだ。
油断するとたちまちコレクションしたくなる。

雑誌やブログなどで美味しそうな靴を目にしてしまったが最後。
2週間くらい物欲イン・マイ・ヘッドは鳴り止まない。

身軽く生きたいOYA−Gの葛藤は日々続く。

回想。

小学2年生のとき転校生のSくんが履いていた『ランバード』のシューズ。

赤とシルバーの絶妙なコンビネーションのアッパーにパープルのソールが目を引いた。

ぼくは『プーマ』を履いていた。クラスのほとんどの男子がそうだった。
Sくんの足の速さはあのランバードに隠されているのではないかと思った。

帽子はみんな『西武ライオンズ』で、Sくんは『近鉄バッファローズ』だった。

ランバードのシューズとの相性が良く、印象をいっそう強めた。

ぼくは登下校の道で彼がジャリを踏みしめる音が好きだった。
心の中で(たのむ、あの石ころがいっぱいあるとこ歩いてくれ!)と願っていた。

だから気がつくといつも彼から2mくらい離れたうしろを歩いてる。

集団から少し遅れ、友人の靴がジャリを踏みしめる音に神経を集中させていたBOKU。

客観的に眺めればたいそうギリギリな画ヅラだ。

あの少しソールが減ったランバードと『ギャリッ、ギャリッ』と鳴く石ころ。

今はそれを映画の中の『カウボーイが履くウエスタンブーツと牧場』や『バックパッカーが履くマウンテンブーツと山道』などに求めていたりする。

自分でも詳しい理由はわからない。

ただ、道具として使い込まれた靴からは視覚・聴覚・触覚を大いに刺激する情報がダダ漏れし、ぼくの脳を揺さぶるというのは確かだ。

いつしか魅力的な靴を『美味しそう』と形容するようになったぼく。
靴好きの記憶の原点にはいつも『Sくんのランバード』と『ジャリの音』がある。

【オールデン Vチップ #54321】エイジング9年目の革靴

こんにちは。三太郎の父ジュニアです。
大切な相棒をいつか紹介しなきゃと思っていました。

オールデンの#54321、通称Vチップです。

20代の頃は憧れながらも手が届かなかった一足。
いつかアレを手に入れて、サラッと履けるようなオトコになりたいと思いながら。

10万円という決して安くはない価格。
これを買ってくれたのは今のYOMEさんでした。

『結納返し』として双方の両親の前でぼくに贈ってくれたのです。

結婚から8年、今年9年目を共に過ごすもう一人のYOME。
思い入れのある一足なんです。

質実剛健で繊細な【オールデン】コードバンレザー

 

バーガンディという深い赤茶色のコードバンレザーのアッパー。

Maid In USAで質実剛健。
基本的には頑丈でタフなアメリカのイメージ通り、細かいことは気にせず履くのが似合う靴だと思います。

ジーンズと同じでギアとして使うのがオトコらしいなと。

関連記事>>>『VANS ERA』身軽になりたい僕が愛用しているモノたち②

しかし水には弱いので天気を選ぶというデリケートな一面が…
天気の悪い日は外に連れて行けないワガママなヤツ。

そこがまたイイ。

【オールデン】履く人と一緒に成長する靴

タフでワガママなコードバンの素材。
しっかり手入れをして愛でてやれば一生の付き合いに。

歳を重ねるごとに、磨いてやるほどに、その艶と輝き、皺は深みを増していきます。

形も少しずつ時間をかけて自分の足型に合っていき、徐々に体の一部へと成長。

同じ靴でも履く人によって違う表情に変化し、世界に1つの靴に育つ。
それこそが革靴を所有する歓びだったりします。

なんて美味しそうなんだ…

靴磨きという贅沢な時間

子どもたちが寝静まった夜。

雨が降る日曜日の午後。

友人の結婚式の前日。

お気に入りの音楽とビールをお供に靴を磨く。

なんとも贅沢な時間です。

『磨けば光る』という行為と結果は、精神に安定をもたらします。
手を使い、匂いを感じ、目で愉しむ。

お気に入りの音楽を聴きながら、ゆっくり自分と向き合う『整』『静』の時間。
たかが靴磨きですが、ぼくにとっては特別な時間です。

最後に『モノを買うとは時間を買うということ』

靴に10万円…感じる価値観は人それぞれ。

靴好きのぼくは一度『一流と言われるモノ』を履いてみたかった。

10万円もする靴はどんな履き心地なのか、革の質感はどんなものなのか…
みんなが「良い」という理由はなにか、知りたかった。

いっしょに過ごし、歳をとり、ぼくなりにわかってきましたよ。

『凝縮された濃厚な時間』を買ったのだと思います。

職人さんが製作にかけた時間。

憧れ続けた時間。

妻が記念にと贈ってくれた時間。

靴を磨きながら自分を整える時間

いっしょに成長していくこれからの時間。

家族が増え少しずつ変化していくわが家の暮らし。
モノが好きだからこそのミニマルな生活へのシフトチェンジ。

常に変化を恐れず、ミガルニ、ミニマルニ、大切な時間を味わっていきたいと願うのでした。

たかが靴一足にもストーリーあり、です。

本日も最後までお読みいただき誠にありがとうございます。
再見ッ

↓モノ好きにおすすめ。ぜひ読んでみて欲しい本のご紹介です。
関連記事>>>『人生を変えるモノ選びのルール』読了。モノマリストは暮らしをじっくり味わう達人。

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