『ホームレス ニューヨークと寝た男』彼は究極のミニマリストなのか?

だから僕はホームレスじゃない。ベッドと屋根がないだけだ。

(C)2014 Schatzi Productions/Filmhaus Films. All rights reserved

 

どうもジュニア(@kentarurattan)です。

久しぶりに時間を感じさせない映画を観ました。

正確にはドキュメンタリー映画。

 

今回ご紹介する『HOMMELESS ホームレス ニューヨークと寝た男』

シンプルに一人の生身の人間に密着したドキュメント。

なんとも稀有な、憎めない一人の男の人生の選択に

「幸せって何ですかい?」

と考えさせられてしまいます。

注意
ここから先の『セリフの引用』は多少ネタバレを含むと思われます。作品を0から楽しみたい方はご注意ください!

生身の人間が一番オモシロイ

最近で言えば『クレイジージャーニー』なんかもそうですが、

やはり生身の人間が一番オモシロイですね。

作りものではない、突き抜けた実物の人間が。

 

登場人物の名前は『マーク・レイ』。

このマーク、どんなヒトかと言うと…

  • 身長188cm
  • 52歳でダンディな銀髪
  • ジョージ・クルーニー似の男前
  • バリッとスーツを着こなす
  • 元ランウェイモデル
  • 現在も俳優業を少々
  • ファッションフォトグラファー
  • パリピ
  • ホームレス(どーん)

 

…どうですか?

めちゃくちゃ興味をそそられませんかッ?

僕はもうDVDのジャケットが目に入った瞬間に心をワシづかみされました。

実在の生身の人間なんですけど、だとしてもキャラクター設定オモシロすぎ。

 

友人のマンションの屋上に勝手に寝泊まり(友人にはナイショ)し、

朝は公衆トイレで髪をセット、髭を剃り、スーツに着替えて颯爽と出て行くのです。

ハートつええ…!一体どんなメンタルなんでしょう??

 

この映画もまた「自分がこの状況だったら?」と当事者意識を刺激されます。

ファッション、映画など華やかな世界に居続けるために、何事かを成し遂げるために…

自分は、節約と称してホームレスを選択できるか?

彼は究極のミニマリストなのか?

↓マークはこう言います…

誰にでもあるストレスが僕には一切ない。

ニューヨーカーの50〜60%はいつも心配している。

家賃の支払いのこととか、仕事を失ったらどうしようとか。

僕は風まかせだ。

確かにッ、聞こえは良い!憧れる!
↓が、しかし!こんなボヤキも…

ひと月の必要経費は…

ジムの会費が125ドル、健康保険料が280ドル、あとは450ドルが食費だ。

飲みに行く金が300ドルかそれ以上…

毎月1200〜1500ドルも使ってる、クソッ

そう、ミニマリストどころか、家はないけど全然浪費しちゃってるんですよ(笑)

このヒト正直いって…かなりイタイんです。

女の子にモテたくて下心丸出し、酒飲みで、見栄っ張り…。

それに冒頭からとっても自信過剰な発言多数。

ツッコまずにはいられません。

オマエはどんだけ大物やねん(笑)

 

でもこのダメ男の言動から目が離せないんですよね〜。

怖いもの見たさに近い感覚でしょうか。

それに何だか憎めない…

もうそれはひとえにこのマークという男の『明るさ』が成せるワザ。

 

何なんですかね、アメリカ人のこの陽気さは(笑)

僕の偏見ですかね?

アメリカ人ってダメなヤツでもメチャクチャ明るかったり、図太かったり。

日本人のダメさとは異質な感じがするんですよねえ。

なんか強い。タフ(笑)

それに自分の主義・主張が妙にしっかりしている…。

 

「オレはダメだけどこれがいいんだ!」

「これがオレのスタイルだ!」

「だってそうだろ?」

…みたいな。勝手なイメージですが(笑)

 

この『根拠のない自信』に関しては、大いに学ぶところがあります。

人生を生き抜く術がこの『オレオレ流儀』には含まれている気がしてなりません。

日本人の『譲る美学・引く美学』と相反する流儀。

しかしタフに生き抜く賢さやしたたかさなど、現代人に必要なメンタルがそこにあります。

陽気なホームレスはストレスレスなのか?

陽気なアメリカ人で、ぱっと見セレブでパリピなホームレス…

そんなマークは一切の悩みがないのか??

映画の後半では彼の心境や本音が少しずつ吐露されてきます。

 

ヘトヘトに疲れて戻ってくるのがコツだ。

眠れないと余計なことを考え始める。

いろいろと…どこで迷った?

なるほど、だからあんなに酒を飲むのか…

でもさっき「ストレスが一切ない」って言ってなかったっけ…?

急にどうしたマーク、元気出せ!

 

僕の判断が間違ってたかな。人生に迷ってばかりだ。

なんか急に親近感が湧いてきたぞ。

めっちゃ普通にナイーブやん!

 

どこかで平凡な人生の予感がしてた。本当に何も起こらなかった。

冒険はしたが何も成し遂げられず、自活もままならない。

…なんか…わかるわ…わかるよマーク…

この一言…多くの人の心に響くと思われます。

何事かを成し遂げたい人が世の中には溢れていますから。

僕ももちろんそうです。

冒険と自活の狭間でみんなもがいている。

『普通な暮らし』は普通じゃない。

仕事をして家族の待つ家に帰る。

子どもとお風呂に入って今日の出来事を話す。

奥さんが作ってくれた晩御飯を囲み、みんなで団らん。

暖かい布団に入り、子どもの寝顔を見ながら眠る。

 

こんな誰もが思い描く一般的な『普通な暮らし』…

それがこの映画を観ると、とてつもない幸せなことに思えてきます。

 

実家に帰ったマークが言います。

食べ物がつまった冷蔵庫に胸がいっぱいになる。

何ともハッとさせられる言葉です。

人は普通じゃない状況になってはじめて『普通のありがたみ』に気づくのです。

 

最後に。幸せとは何か?

この奇妙な生活を送るマークから僕が学んだこと。それは…

  • いかなる状況もユーモアで明るく笑い飛ばせ
  • 身なりを整えれば意外とどうにかなる
  • 自分の主義、主張も持ち合わせ、したたかに生き抜け
  • 『普通な暮らし』は実はとてつもなく幸せなこと

そして何より…

・幸せは誰かと共有してはじめて幸せである

以上であります。

 

世の中には多種多様な人々がいます。

映画、ドキュメンタリー、本などを通して彼らの生活や思考を垣間見ることで、改めて自分の大事なことを知ることができます。

今週末は身長188cmでダンディ、ぱっと見セレブなホームレスのマークの生活を疑似体験してみてください。

あなたは誰と幸せを共有したいですか?

 

本日も最後までお読み頂き誠にありがとうございます。

再見ッ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください